訪問美容師とお客様をつなげてくれる団体について

訪問美容師になるために


 訪問美容師としてデビューしたい。
介護福祉美容師的な講習も受講しました。さあ今日から私は訪問美容師だっ。。。。あれっ

  訪問美容師を必要としてくれるお客様にどうやって出会えばいいんだろう。
  訪問福祉美容の講習は受けたけれど、いざ車椅子の方や寝たきりの方にスムーズに施術できるだろうか。。。
 

理美容を経験されている方ならわかると思いますが、やっぱり場数を踏まないとお客様の心からの笑顔って見れないですよね。

サロンでの経験しかないのであれば、やはり訪問美容師としての場数を踏むことは必要だとおもいます。

別の記事でも書きましたが訪問美容師とお客様を繋いでくれる団体というのは大きく分けて4つあります。
 

だいず
だいず

介護とか福祉関係だとNPO法人とかは聞いたことある。。。。

それぞれ特徴があるのでご紹介していきます。ご自身だったらどの団体が合っているか、考えながら読んでみてくださいね。

企業型

一番わかりやすいかもしれませんね。株式会社〜とか合同会社〜とか言われてるやつです。
営利法人とも呼ばれていて、要は利益を求める会社のことです。
 別の記事でも紹介させていただいたkamibitoさんやリンデンB・Iさんなどが挙げられます。



特徴としてはやはり利益を求める事を目的としているので企業を大きく拡大させやすかったり、サービスの向上、事業の継続のしやすさとかはあるのかなと思います。ライバル会社との競争にも負けないように企業努力も必要でしょうし、私達が思い描いている多くの一般的企業に似た性格があると思います。

非営利型

 こちらは企業型と違い利益ではなく公益を目的とする団体で非営利法人とも呼ばれ、
NPO法人、社団法人などがあります。
こちらも別の記事で紹介しています、NPO全国介護理美容福祉協会さんや認定NPO法人日本理美容福祉協会さんなどが挙げられます。

特徴としては、結構誤解しやすいので先にもうしあげますが非営利団体だからといってお金を稼いではいけないわけでもなく、利用者にとってお安く提供しているわけでもありません。

 では企業型とどこが違うのかというところですが、利益ではなく公益、簡単にいうと
「こんな団体やサービスがあれば私達の社会とってとてもいいよね、そんなにお金は儲からないかもしれないけど誰かがやらないといけないし、困っている人もたくさんいて、国にとっても必要な事業ですよね」という社会貢献を目的とした団体なので、
 個人や他の団体からの寄付や、助成金などがあったり、税金面で優遇があったりします。

地方自治体型

高齢者や障害者に対する生活支援サービスの一環として出張・訪問理美容サービスを行っている地方自治体があります。
 地方自治体って2025年現在でも1000以上もの市町村がありますので自治体によってサービスの適用範囲はさまざまです。利用回数制限があったり、助成の対象が理美容師の出張費のみで
あったり、料金も一律ではありません。

 例えば、兵庫県でいえば、
神戸市だと
 65歳以上要介護4以上の方に対しカットに対して年 4 回まで、 1回 1800 円が助成され、
 利用者自己負担 2000 円で出張理美容サービスを利用できたり、
加古川市だと
  寝たきりの65歳以上、もしくは障害者の方に出張費2500円を年4回まで助成、
カット代等は自己負担
播磨町だと
  65歳以上もしくは障害者の方に対し出張費を助成、
   カット2000円、シャンプー1000円、顔そり500円より

神戸市、稲美町公式HPより引用



こんな感じで兵庫県だけでも市町村によって助成の範囲が様々です。
 私達訪問美容師としては、まず各自治体の役所に赴き、事業サービスの内容の説明を受けて
各自治体加盟の訪問美容師として登録する必要があります。
ここも各自治体によって企業だと登録できても個人では受け付けてもらえないところや、個人であっても歓迎してくれるところと様々なので、興味のある方は実際に役所に足を運んでみることをおすすめします。

生活衛生同業組合型

 各都道府県には、理容と美容の生活衛生同業組合が設立されています。つまり、47 の
理容と美容の組合があり、47 都道府県の理容組合が会員となって構成された団体が全
国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)で、美容組合が会員となって構成された団
体が全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)です。
 理美容師さんならご存じの方も多いと思います。

だいず
だいず

数ヶ月に一度サロンにパンフレットなどが送られてきますね

こちらも各都道府県によってさまざまなのですが「ハートフル美容師」「ケア理容師」といった出張理美容師のための認定資格を発行されています。

 ホームページを見ると「ハートフル美容師」理容師さんだと「ケア理容師」といった認定資格を用意しており、研修も全国で行われていたり、また、訪問理美容にも関与してして販路拡大を目指すとあります。
 ただ電話で問い合わせてみたところ、私の少なくとも私の在住している兵庫県では現在研修などは行われておらず、全美連にたずねてみても全国どこで開催させているのかは把握しておらず、おそらく全国的に活動は縮小傾向にあるようです(2025/4月現在)

まとめ

一口に訪問美容師として働くといっても働き方がたくさんあることがわかりましたね。

 もちろんフリーランスとして個人でやって行くことも可能だとは思いますが、まずはサロンの中での仕事内容とはかってが違うのでどこかで働かせてもらいながら経験、そして信用を積み上げていくことが大切なのかもしれません。

 また、ネットで見ていろんな団体さんがいろんな活動をさせていることが書かれてはあるんですが、実際に問い合わせてみたり、現地まで足を運んでみたりすると、活動を休止されていたり、縮小気味だったりと、オンラインの情報とオフラインの情報が結構違ってることも多いのかな、と感じることもあったので、気になった情報があれば、細かいところまで調べてから行動を起こすことも大事かもしれません。

だいず

はじめまして。だいずと申します。

20年間美容師として兵庫県のサロンで働いております。

美容のお仕事は好きで日々充実しておりましたが、近年母が要介護認定を受けました。

それまで介護や福祉といった分野に明るくなかったのですが、すこしずつ調べていくうちに介護の世界に興味を持つようになりました。
自分が今まで培ってきた技術を用いて困っている方への手助けができるかもしれない。
そういった思いが日々強くなって行きました。
 気持ちの赴くままに訪問美容師としての知識や技術を履修していきました。

今までサロンに来ていただける方だけをお客様だと考え、目の前のお客様に満足いただけるよう努めておりましたが、

今、私は訪問美容師として様々な場所で、いろいろなお客様と出会い、今まで見えなかったことが少し、見えるようになってきていると実感しています。 
 
 今、私が髪を切ることは、まだ見ぬ方々との、出会いを紡ぐことでした。

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